階段リフォームでバリアフリー化を実現するポイント

コラム

ご自宅の階段でこんな経験はありませんか?


「2階へ上がるのがしんどい」


「すべってヒヤッとした」


階段のバリアフリー化は、高齢者の暮らす家では早めに済ませたいリフォームです。日常的に階段を使用していると転倒や転落の可能性も上がります。


事故が起こる前にリフォームをして、家族全員が快適に暮らせる環境を整えましょう!


【危険!】リフォームすべき階段


こんな階段になっていませんか?危険な階段の例をご紹介します。


もし当てはまったら、お早めのリフォームをおすすめします。



  1. 勾配が急

  2. 段差が大きい

  3. すべりやすい床材


①勾配が急


急な階段は、足を踏み外した時に下まで落下する危険性があります。


高齢者に限らず、荷物を持って昇り降りする際に足元が見えにくくなるので、踏み外す危険が高まります。勾配が急で、なおかつ直線階段の場合は転落で大ケガをする可能性も。


勾配が急で床材もすべりやすい場合は事故が起こりやすいので、早めのリフォームを検討しましょう。


②段差が大きい


段差が大きい階段では、足を上げるのに筋力を使います。階段でなくても、何度も足上げをするとだんだん上がりにくくなるのと同様に、脚が上がりにくくなってきます。


特に筋力が低下している高齢者は、脚を上げているつもりでも階段にぶつかりやすくなり、踏み外す危険性が高まります。


③すべりやすい床材


勾配もゆるやかで段差が小さくても、階段の床材がすべりやすいと転倒や落下の危険が出てきます。年齢に関係なく、荷物の上げ下げや靴下を履いて移動する場合もすべりやすくなります。


すべりやすい床材でも、すべり止めが貼ってあるなど対策がしてあればOKです。


階段リフォームでバリアフリーにするポイント


大切な家族を危険から遠ざけるためにも、事故が起きる前に階段リフォームをしたいですね。


しかし階段リフォームと言っても、何をどう替えればいいのか分からない方も多いと思います。ここからは階段リフォームの内容について解説します。


階段の基準とは


建築基準法で階段の1段の高さなど、基準が決まっています。また、2000年の建築基準法改正で階段に手すりの設置が義務化されました。


個人の住宅でも、高さが1mを超える階段と踊り場の両側には、側壁もしくは側壁に代わるものを設けなくてはいけないと定められています。


住宅の場合の基準



けあげ(一段の高さ):23㎝以下


踏面(一段の奥行):15㎝以上


横幅:75㎝以上


国土交通省の資料で、住宅の階段は上記の基準が設定されています。


引用:国土交通省 建築基準法の階段に係る基準について
https://www.cao.go.jp/bunken-suishin/doc/tebukai41shiryou04_3.pdf


手すり


階段の両側に壁がある場合は手すりを設置する義務はありませんが、安全に利用できる階段を目指すなら、設置をおすすめします。


うっかり足を踏み外した際、サッと掴める手すりがあることで転倒や転落の事故を防げます。


手すりの種類


掴みやすい木製や、オシャレな金属製など素材も数種類ありますが、形状もいろいろなものがあります。


       円形:握りやすいがすべりやすい


       三角:手すりに腕を押し付けて支えながら歩ける


       楕円:掴む部分が大きくなり、すべりにくい


最近ではクッション性のある素材の手すりが開発されていたりと、高齢者の増加に伴い、手すりの種類も豊富になっています。


手すりの位置も、一番利用頻度の高い方に合わせて設置するのがおすすめです。一般的に、高齢者向けに設置する場合は、通常の位置より少し低めが掴みやすいと言われています。


設置する前に、実際にどの高さが掴みやすいのか、ご本人と試して決めてみると失敗しませんよ。


床材


階段の床材がすべりやすいと、手すりを設置していても常に危険が伴います。階段に使用する床材をすべりにくい素材へ交換したり、すべり止めを設置したりする必要があります。


すべりにくいフローリングを使用するのも手ですが、すべりにくさを重視するなら階段だけカーペットにするのもアリですね。


すべり止めを踏み面に貼るのも、事故防止に繋がります。ただし、前面近くに貼ってしまうと上がる際に足が引っかかって逆に転倒しやすくなります。すべり止めを貼る位置は、前面すぎないように気を付けましょう。


床材の種類


       すべりにくいフローリング


       クッションフロア


       カーペット


照明


暗い中、階段を上り下りするのは危険ですよね。階段に障害物があった場合、明るければ簡単に避けられますが、暗いと踏んでしまう可能性があります。


もしもボールだったら…


もしも刃物だったら…


とても危険ですよね。階段は明るい照明を設置することをおすすめします。壁に設置するタイプの照明なら、20Wか40Wのものが最適です。


位置としては、一段目や最後の段、踊り場など躓きやすい部分はしっかり明るくなるように設置したいところです。


安全に使用するためには、階段ではオシャレより明るさを重視しましょう。


照明の種類


       ブラケットライト:間接照明のように壁に光をあてて照らすタイプ


       フットライト:低い位置に設置して足元を照らすタイプ


       手すりに付ける照明:足元を明るく照らせて手すりの位置も分かりやすい


人感センサー付きの照明にすると、人が通るときだけ照らしてくれて消し忘れもなくなりますよ。


踊り場がある階段 


階段が長く直線になっていると、落下時に下まで一気に落ちる危険性が出てきます。踊り場があることで、転落時の大ケガを防げます。


また、住宅基準法でも、高さが4mある場合は幅75cm以上の踊り場を設置するよう基準が設けられています。


踊り場の種類


U字(折り返し)階段:折り返すので場所を取らない、広い踊り場


L字(かね折れ)階段:広いスペースが必要、吹き抜けに設置するとオシャレ


昇降機


階段に昇降機を設置すれば、上下階の移動が楽になります。転倒の心配も無くなりますね。


家庭用エスカレーターのようなものです。


昇降機は、レールを取り付けて使用するので、階段や壁のリフォームをしなくても設置可能です。狭い階段でも設置できる場合が多く、足腰に問題を抱える方に喜ばれるリフォームです。


家庭内にエレベーターを設置すると高額になってしまいますが、昇降機なら費用も半分以下に抑えられます。また、家族が使う階段に設置できるので、エレベーターのように場所も取りません。


階段をリフォームするためにかかる費用


一般的な階段リフォームの費用例です。手すりや照明を設置するだけでも、安全性がグッと高まりますよ。


◇手すりの設置:5万~10万円(木製素材の場合)


◇照明の設置:5千~1万円/台(スポットライト)


◇床材張り替え:15万~20万円


◇階段を解体して踊り場つき階段に変更:60〜100万円


◇昇降機設置:50万円ほど


階段をバリアフリーにリフォームして安全に暮らそう!


危険な階段は事故が起きる前にリフォームしておきたい部分です。


階段は家の中でも事故が起こりやすく、しかも大ケガに繋がりやすい場所です。一番安全な階段は踊り場のある階段。万が一、足を踏み外して落下してしまっても踊り場があることで下まで落下しません。


スペースの都合もあると思いますが、階段リフォームは安全面を重視して行うことをおすすめします。


階段がバリアフリー化して安全になれば、家族全員が安心して暮らせる快適なお家になりますよ。


 


 


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